音命の日々

音命な社会人オタクの日常と好きなものを詰めこんだブログです。

SRX 総合感想【キャラ語り】ヒロ編

こんばんは。

7月にふと学生時代に好きだったSRX*1のことを思い出し、プレイを決意。

今ではFDのためにPSPを買いなおすまでにはまっています。

この作品、ゲーム本編のみではキャラクターの全容をつかみきれないなと思っています。

キャラソンCDについているドラマを聴いてはじめて「そんな過去があったの?」「ああ、そんなふうに考えていたんだ」と初めてわかる、というか。

そのあたりが惜しい部分でもあり、商業的にうまい部分でもありますよね。

あと、ゲームに関しては、回想機能がないので好きなイベントを見返すのが大変!

ということで、今回は超個人的なキャラ語りです。

フルコンプ前なので、ひとまず各キャラクターの好きなシーン、台詞、考察等を好きに書いていこうと思います。(プレイ、視聴時の楽しみを損なわないようにしていますがネタバレありです。)今回はヒロくんです。

 

ゲームでの印象(本編)

毒舌だが、冷静な常識人

いわゆる一般的な「かわいい枠」のキャラクターとは少し外れているんだな、というのはすぐに察しました。ゲーム本編ではヒロくんに対してかわいいとはほとんど思わなかったです。

彼が苦しんでいることはわかっても、その原因がヒロイン(アキラちゃん)であることがわかっている以上、どう接すればいいのか?いや、むしろ関わらない方が...。なんて思ってしまって、3話の選択肢では本気で頭を抱えました。(笑)*2Tenshonが最大になる選び方、わたし絶対できてないです。

ヒロくんを探しに行くと途中でデュセンと出会うことになりますが、ここのデュセン

の発言が意味深すぎてメモをとりたくなります。そちらは彼(彼女?)の項目で。

「ボク、こんなに本気で叱ってもらったの、はじめてだ。」という台詞が彼の理想の距離感な気がしています。

ただ甘やかされたがるのではなく、叱られたがっているんですよね。

初期の段階で、ヨウスケとタクトの口論に口を挟まない選択をしたアキラちゃんに対し、

「そんな教官なら、いらないよね。」

さらに上記の口論の原因が自分にあったと発言をすると

「自覚はあるんだ。」と冷たくも正しい言葉をかけられます。

とぼけた発言をしたらしたで厳しい言葉が飛んできます。

自分に対しても他人に対しても事実に基づいて評価をする冷静さは、彼の魅力だと思います。

戦闘に対しては怠惰?

序盤の戦闘中(特に哨戒時)は「めんどくさい」という発言が多かったような気がします。

出撃時に自分を落ち着けるために独り言を言う姿や、「ボクたちがいらなくなっちゃうなら、平和になんてならなくていい。」と怯える姿とうまくつながらなくて少し困惑しましたが、これも彼の持つ冷静さゆえなのかなという結論に至りました。

正確な観察眼を持つヒロくんは、自分の実力も、仲間の実力も正しく理解しているはず。

訓練でうまく立ち回れず歯がゆい思いをしても、すぐに「自分にはこんなことできなくて当然」と思い直すことも少なくなかった。

そしてその積み重ねで、戦闘中も「ボクが頑張ったところでどうせやられて終わり」「他のライダーもいるんだから...。」というような考え方をするようになったのかなと

解釈しています。

一方で、周りから「頑張って!」と声をかけられる*3と無謀なことでも挑んでみようとする素直さも持っている。

この素直さを活かして、ヒロくんが感情に従えるようになれば青エンドへ。

自分を閉じ込めたまま踏み出せなければ紅エンドへ動いていく。

(理性が青、本能が紅という位置付けですが、逆になっていて面白いポイント!)

両方の結末に全く違和感がない。どちらの可能性も持った子だなと思います。

キャラクターソング『BINDING ME,BINDING YOU』での印象

紅エンドをテーマにしたキャラソン。ヒロくんらしからぬロック!

ここでも、ヒロくんの価値観が見えてきて面白いです。

「アナタを知ってしまった瞬間からこの世界は紅に覆われ」

って、オープニングからバッドエンド確定宣言だったりとか。

あなたと出会ってしまった時に、ボクの世界(ISのメンバーと過ごしていた平穏な日々)は壊れてしまった、結局戦いにも負けた。出会うべきじゃなかった!という意味かな?とも思ったのですが、紅=欲望、ととらえるならば

今まで感じたことがないような強い欲望を抱いた、という意味なんでしょうか。

ヒロくんがそんなお色気歌詞を...!?という印象が強いのですが、そこは誰よりも強く愛情を求めるヒロくん。アキラちゃんと離れたくない!という想いも人一倍強かったように感じたのですぐに納得できました。

印象深い歌詞はたくさんありますが、特に以下の2フレーズかな。

「狂ってしまいたい........!二度と希望(ひかり)を見れないように」

「望んで犯されてく紅の衝動(よくぼう)に 目覚めたもう一人の自分自身」

彼が窮地に立たされた時、強く訴えるのは苦痛からの解放なんですよね。

...彼、追い詰められると危険な方向に思い切ってしまいやすい気がしています。そこが好きなんですが。

とにかく逃げたい、楽になりたい。だからサブスタンスに精神を奪われるのも辞さないと、そんなふうに聞こえるフレーズです。

もう一つ。侵食を「自らが望んだこと」で、侵食された自分自身を「もう一人の自分自身」だと捉えているのが、とにかく衝撃的でした。

ヒロくんは自我が強いタイプですし、本編で、デュセンに精神が乗っ取られるのは気持ち悪いと言っていたのに。

サブスタンスに精神が乗っ取られる時って、どういう状態なんでしょうかね。

気絶するようにふっと意識が遠のくのか。メインとサブが言葉を交わして、メインスタンスの意思で、あるいはサブスタンスの強い訴えで、「乗っ取って(乗っ取らせて)くれ」っていう流れになっているのか。

キャラによっても違う気がしますが、ヒロくんは自ら進んで明け渡してしまったということですよね。逃げたい、逃げたいと泣くヒロくんに、デュセンが頷いてアタシが力を貸してあげるからと囁いたのかなぁと思っています。そのあたりもドラマで聴きたかった。

可愛いヒロくん(各種CDなど)

ゲームの可愛いポイント

冒頭で可愛いキャラという印象が薄いと書きましたが、そこは下野紘さんのキャラですから!ちゃんと可愛いです。

ゲーム本編では、海でのやりとりや、「動く島」の撃退を命じられて泳げないのにと焦るヒロくんが可愛かったなぁという印象。あとは緊張を解くためにわざと変な声で声援をかけるアキラちゃんへの反応も。

あまり回数は多くないですが、「ええぇぇぇぇ~!?」と大声で驚くところ、めちゃくちゃ可愛くて大好きです。

CDの可愛いポイント

・BINDING ME,BINDING YOU(ミニドラマ)

ヒロくんのキャラソン

キャラソンは重めですが、ドラマはほのぼの可愛いお話です。

2本ありますが、個人的にはダミヘ収録の『プレスレス・スマイル』がお気に入り。

くすぐりがとにかく可愛いです!!

本編プレイ後に聴くと、彼の価値観が変わっているのがわかって感動する部分もあるのでおすすめ。

・無敵のTwinkle★Star

ユゥジ&ヒロのデュエットソング。

曲が可愛いです。ユゥジもヒロくんも可愛い。アップテンポで明るくなれるので、通勤でよく聴いています♪

ユゥジ、ヒロそれぞれのソロがありますが、どちらのバージョンもとても好き。

ドラマはアキラちゃん赴任前(おそらく)のユゥジとヒロくんのお話。

こちらもほっこりするお話です。落ち込むヒロくんを励ますユゥジのさりげなさがかっこいいです。ドラマの中で一番よく聞いているかも。

自然体で、ユゥジの何気ない一言に大笑いするヒロくんも聴けて私は嬉しい。

二人の恋愛観もさらっとですが聞けます。(!!)

・純愛★ファンタスチック(曲)

デュセンバーグ&ヒロのデュエットソング。

歌詞は不思議な感じ。意味はよく理解できてないです。でも電子系の可愛い曲で、ノリやすいのでリピート率は高めです。イベントで下野さん、直純さんのお二人がキャラとして歌ってくださってとても嬉しかった。サビでのハイタッチとか、ヒロくんの肩すくめとか。すごい可愛かった。

ドラマは一変シリアスです。

ゲームでは細かくわからなかった

・ヒロくんの過去(どうしてLAGへ来たのか?等々)

・デュセンバーグと出会い、パートナーとなるまでの過程

・デュセンバーグの価値観

がわかって、尺14分とは思えないほどの聴きごたえなので、プレイ済みだけど聞いたことないよ!という方がいらっしゃったらぜひ聞いていただきたいです。

(雑な)まとめ

長くなりましたが以上です。本当はデュセンバーグもまとめて語ろうと思っていましたが好きすぎてとっちらかったので別の記事で書きたいと思います...。

私の中での彼の印象は、「冷静な毒舌家だが、甘えたがりで危うい」です。

結果的にすごく好きなキャラクターになりました。

ぜひあなたも、ゲームをプレイして、そしてCDを聴いて、彼のいろいろな一面に触れてみてください!

*1:と言っても数曲キャラソンを知っていた程度でしたが

*2:脱走したヒロくんをその原因を作ったアキラちゃんが迎えに行くの?無謀でしょ...ユゥジに任せたい...と心底思っていたダメ指揮官

*3:指揮官でなくリーダーでもないカズキがそれを自然にやってしまえているのがすごい。